数理音楽.前回tritoneを軸としたコード進行解釈を提案したところだった.
ところでこのtritone,本来は音響心理的な効果の結果として緊張感をもつ組み合わせで,その緊張を解くために,安定とされるtonicへ解決するような強い誘引をもつもの,とされているのだが,一方でそういった心理的なものを一切排除しても,極大均等性のもとで考えるとやはり特徴的な組み合わせであることが分かってくる.
この組み合わせ的tritoneを軸に,leading toneやその結果生まれるcadenceを考えられるのではなかろうか.
といった提案をしてみた.
- 作者: 清水響
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2018/04/20
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