数理音楽2.撮影失敗してる.
先回紹介したTonal Pitch Spaceについて続き.
色々と人工的な感たっぷりの音組織モデルだが,やろうとしていることの雰囲気は分からないでもない.
あくまでも音楽家が音楽経験をもとにまとめた理論という感じである.
何より,あらゆる測量を足してしまうところに問題がある.
多次元データを1次元に落とす最も安易な方法であるが,あまりにも情報が失われすぎる.
終わり際では,旋律の「主音」はどうやって特定するのだろうか,といったことを考えた.
その旋律でたくさん使われている音というわけではないし,始めや終わりに使われる音というわけでもない.
たとえば童謡の「蝶々」の主音はドであろうが,ドの使用頻度は低いし始めと終わりにも現れない.
この問はモード旋法におけるモードの特定の話題ともつながる.さてさて.
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