数理音楽.ギターの開放弦がなぜあの配置なのかについて.
少なくとも三度堆積和音をできるだけ簡単にカバーできる運指となるように,ということが大きいのだろうけど,改めて0から開放弦をどう定めるかと問われると,なかなか難しいのではなかろうか.
で,そこには組合せ論的な考察が当然絡んでくるであろうし,一方で音楽文化あるいは慣習も影響を与えるであろう.
1弦と6弦が同じEで,その間に4音と考えると,2オクターブに5音採るとも考えられて,さらに極大均等主義を貫くと自然に5音音階が現れる.
で,確かに開放弦は EADGBE だ.
ちなみにウクレレは4弦で AECG,2オクターブで4音.そしてこちらも極大均等だ.
調性音楽である限り,極大均等主義は様々な利便性を与えているのかもしれない.