

一人目,ライツアウトの数理.
今回は三重対角行列 の固有多項式を考える.
での話なので符号を機にする必要がないことに注意すれば,固有多項式
の計算は,Lights Out行列
で
を求めた方法と全く同じである.
つまり,行列 において,
と置き換えてやれば,
と求められる.また,このときに行った行基本変形の結果,対角線上に 1 が 個,
が1個並ぶので,各固有値
ごとに,
となることが分かる.すなわち,各固有値に対する固有空間の次元は1だと分かる.
ところで,係数のFibonacci多項式
は,
および漸化式
によって定められる多項式 を用いて,
と表されることが示される.更に, は
の閉包において重解を持たず,分離的であることも示される.したがって偶数
の場合,
のすべての解は2重解のみであり,
の解である
の固有値も全て2重解のみとなる.
一方,各固有値の固有空間は1次元だったことと合わせると, のJordan標準形は2次ブロックだけの直和に分解され,
となることが分かる.
さて以前示したように, での特有な現象として
ならば
となったのであった.すると
となり,つまり,
といった対角行列に相似になる.となると,
ということになるが,もともと は固有値,すなわち
の解でもあったから結局,
ということになる.こうして,まず のLights Out行列
の
が決定できた.
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二人目,野球の統計学的な何か.
こちらも5/16以来のゼミとなり,5ヶ月以上が過ぎてしまった.
しかも,自分でなにか進めていてくれたわけでもなく,手遅れに近い.
今流行のセイバーメトリクス的な何かをしようとしているようだが,何しろ問題意識が定まっていない.
この状態は,本来9月上旬であるべきで,50日ほど間に合っていない計算になる.さてどうするかね.
