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完全数,ピタゴラス数,物理シミュレーション(4年ゼミ)



Z[i]での完全数.前回提案として,約数和は諦めて,ノルム和
\Gamma(n)=\sum_{k|n}N(k)
を考えることにした,そのつづき.
改めて見直すと,\Gamma(n)も乗法的関数で,その源はA.BZ[i]で互いに素なら,
\{(a.b)\mid a|A,b|B\}\ni (a,b)\mapsto ab\in\{m \mid m|n\}
が全単射になること,ノルムN(n)が乗法的であることにある.
また,
\begin{align}\Gamma(p^n)&=1+p+2p^2+3p^3+\cdots+(n+1)p^n+np^{n+1}+(n-1)p^{n+2}+\cdots+p^{2n}\\
&=\left(\frac{p^{n+1}-1}{p-1}\right)^2\end{align}
と決定されたので,これでノルム和について,色々と評価ができるだろう.
というところで,しばらくは実習と教採で休み.


 A^2+B^2-AB=C^2の整数解について.
前回,パラメータ表示で
A=2lm-m^2,\ B=2lm-l^2,\ C=l^2+m^2-lm
を得ていたが,互いに素な(l,m)であっても,A,B,Cが既約でなくなる問題が起こっていた.
このパラメータ表示は楕円X^2+Y^2-XY=1と直線t(l,m)+(-1,0)との交点から得られるのだが,このとき
t=\frac{l+m}{l^2+m^2-lm}
において, l+m\equiv0\pmod{3}のときだけ約分が発生し(実際には3で約分),そのとき消える3がA,B,Cの公約数として出てきてしまうことがどうやら分かった.
一度,ここまでの話をまとめてもらおう.

物理シミュレーション.Nature of codeが物理エンジンのところまできたが,このテキストでは利用法が書かれているのみ.
いや,数学のしたいのだから,むしろ物理エンジンを作って見なくては.
というところで,こちらも実習.