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ライツアウトの数理,野球の統計学,制御工学(4年ゼミ)


一人目,ライツアウトの数理.
フィボナッチ多項式由来の \nu_{2s}(t) の単根性の証明を考える.
ここにきて,添字の付け方が一つズレているために,諸関係の発見がしにくくなっていた事実に遭遇.
たとえば,\nu_{12}(t)=t^6+t^5+t^4+t+1 はこれで既約多項式なのだが,その理由は12+1=13 が素数だから.
なので,\mu_{n}=\nu_{n+1} を導入したほうが見やすかったのだろう.
そもそもこの研究,フィボナッチ多項式自体通常のものと1ズレた添字の付け方をしていたのだった.
まぁいずれにしても,\mu_{mn}(t)\mu_m(t),\mu_n(t) を因数に持つ,というところまではいけそうだ.
ただ,因数としてもっても,べきになって入っていたら意味がないのだが.
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二人目,DEAによる野球選手の評価.
前回,双対問題を考えるのはなぜ?となって,今回はその回答.
たとえば主問題
 \max \boldsymbol{c}\cdot\boldsymbol{x} \quad\text{  subject to }\quad A\boldsymbol{x}\le\boldsymbol{b}
に対し,新たな変数の組 \boldsymbol{y} を持ってきて,双対問題
 \min \boldsymbol{b}\cdot\boldsymbol{y} \quad\text{  subject to }\quad {}^tA\boldsymbol{y}\ge\boldsymbol{c}
を考える.この2つは,
 \boldsymbol{c}\cdot\boldsymbol{x} \le {}^t\boldsymbol{y} A\boldsymbol{x}\le\boldsymbol{b}\cdot\boldsymbol{y}
でつながっていて,\boldsymbol{x}^*で最大値を,\boldsymbol{y}^*で最小値を取るなら,
 \boldsymbol{c}\cdot\boldsymbol{x}^*= {}^t\boldsymbol{y}^* A\boldsymbol{x}^*=\boldsymbol{b}\cdot\boldsymbol{y}^*
が成り立つであろう,という関係式を通じて\boldsymbol{x}^*,\boldsymbol{y}^*を探すことになるという寸法.


三人目,倒立振子の制御工学に向けて.
簡単な台車モデルを素材に,微分方程式を解いて解を調べる方法と,ラプラス変換で代数的に処理する方法の2つを比較してきてもらった.とりあえず,この時点で安定性の話題まで出せたので,もう倒立振子へ進もう.
何しろ,時間がない.